感性の数値化からオリジナリティある自社ブランドを確立
時が生む、こだわりのソファと、ずっと一緒に
【課題】当社は、ソファを製造・販売しています。当社では、女性が好む「肌触りの良い布とはどんな布なのか」といった“あいまいな”人の感性を数値化したいと思い、質感色感研究会に入会しました。自社ブランドの立上げ当初は、方向性が分からず失敗の連続でした。そこで、人の感性を数値化し、ブランド・テリトリーを的確に広げることだけでなく、顧客ニーズに合う新しい布の開発ができれば、自信を持って布メーカーからの大量仕入れを効率的に行えると考えました。
質感色感研究会での取り組み
当社は革張りソファがメイン商品ですが、そのターゲットは男性の割合が高いのです。しかし、市場全体では30代女性が大きなターゲット層であることから、その層向けに新布を開発するためのアンケート調査を行いました。
その調査から好まれる布の形容詞を抽出したところ、寄与率が1番高いのが「しっとり」「なめらか」で、2番目は「さらさら」、3番目は「厚みがあって面白い」となりました。
3番目までの寄与率に、大きな差がなかったことから、当たり前である1と2番目ではなく、あえて1と3番目のイメージの組み合わせで新布を開発し、他社との差別化を図りました。
調査から売れる可能性が高いことが予見されたので、発注ロットを大きくし、価格面でも優位に立つことができて、商品化後はデータ通りに30代女性から好評をいただいています。
質感色感研究会での気付き
感性工学では、人の感性を数値化できるので、リスクを減らしながら競合他社とは違うポジションを狙うことができます。
新布開発のための調査では、ターゲット層が経営者自身とは違う感性を持っているため、データを見ても感覚的にはしっくりこないこともありました。
ご指導いただいた先生の経験から、調査結果のど真ん中には競合が多いので、当社のような小さな企業は、あえてそこを外すべきだと教えてもらいました。
感覚が掴めない中でど真ん中を外すという挑戦は、経営判断として怖い面もありましたが、数値化された調査結果を見ることで、リスクもある程度計算できたため、独自ポジションを獲得することができました。
株式会社心石工芸
(参加:2012~2013年)
広島県福山市柳津町4-5-20
URL: https://corporate.sofa-kokoroishi.jp/
見た目・肌触りの評価
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