感性アプローチから他との違いを見える化プロモーション素材に

育成支援PJ

同研究会への参加を経て2015年に開発された新ブランド「SHAQUDA(シャクダ)」

【課題】 当社は「熊野筆」の化粧筆などを製造・販売しています。化粧筆は、国内外の展示会でデザインや道具としての品質の高さをPRしていましたが、「ほかのブランドとどこが違うのか」という質問が多く、実際に体感してもらい、その結果を把握し、商品開発やPRに生かしていくことが必要であると考え、質感色感研究会に入会しました。

質感色感研究会での取り組み

2012年度に参加した同研究会では、筆の穂先の動画解析や官能検査など、感性工学に基づいた研究を実施しました。1つは画像解析、もう1つは海外製の筆との違いを体感してもらうプロモーションに落とし込む取組みです。お化粧材を塗布してもムラが出ず、穂先が柔らかくて肌に吸い付くような感覚をハイスピードカメラで撮影して説明し、お客様の感想や言葉を集計して官能評価を実施しました。

質感色感研究会での気付き

化粧筆は人の肌に直接触れるもので、女性が「これだったら使いたい。」と思う直感的な感性訴求が必要です。
同研究会での研究は、その訴求を「他の筆の機能との違いから見える化させる。」という基本的なアプローチでした。穂先の感触や使い心地を研究しながら、お客様の声にアンテナを立てる中で見えてきたことは、「生活の中に筆があり、新しいスタイルがある。」という、プロダクトが新たにまとう感性的なワードでした。
同研究での体験と交流を契機に2015年に新ブランド「SHAQUDA」をリリースし、そのキャッチコピーに「けしきをみたす。」という感性ワードを据えました。SHAQUDAブランドの誕生は、同研究会での地道な研究によるアセット(資産)が昇華したものと言え、当社にとり熊野筆のあらたな感性価値を探る研究となったと思います。

参加企業

有限会社瑞穂(参加:2012年)
広島県安芸郡熊野町萩原2-7-35
https://shaquda.jp/

担当研究者

広島国際大学 石原茂和 教授

研究課題

①肌あたりの評価
②穂先の動きの観察
③化粧の自然な仕上がり分析